今週のお題「名作」
小説が好きで、中学生くらいからよく読む。
以前は月に4冊は読んでいた。
最近はそこまで読むことはなくなったな。
視力が落ちてきたからだ。
PC画面、スマホなんかを長く見ていると目が疲れる。
小学生の時はマンガばかり読んでいた。
今でもマンガは好きだけども。
小説を読むきっかけとなったのは名作「赤毛のアン」だ。
孤児の少女が老兄妹に家事手伝いとして引き取られ、その中で起こる様々な珍事件や交友の物語。
詳しく書くこともないほどの有名作品である。
時代背景は今から150年くらい前だと思われる。
この物語を読み出して、赤毛のアンはシリーズ物だと知った。
全10巻、ヒロインが11歳から40歳を過ぎるまでである。
死産を乗り越え6人の子持ちとなって、戦争に巻き込まれ、子供の成長を見守る母になっていく。
定番の1巻「赤毛のアン」に登場する料理、パッチワークなんかに非常に興味を惹かれた記憶がある。
昔は本当にゴミを出さなかったのだと感心する。
日本でも江戸時代はほとんどゴミなどなかったらしい。
古着も古くなればほどいて再利用。
茶碗が割れても繋いで復活させる。
復活してくれる焼き継ぎ、金継ぎのお店もあったようだ。
残った食材は干したり、漬けたりで全く無駄がない。
150年前のカナダでも同じだったようだ。
食材の保存方法が文化の違いで面白い。
果物はジャムに、セーターはほどいて絨毯やマットに、衣服なんか最終的にハギレとなり、パッチワークで繋がれて美しい模様の敷物やソファカバー、赤ちゃんのおくるみにまで変貌を遂げる。
今日では多様性とか男女同権が叫ばれ、生きづらい世の中になった。
150年前の主婦たちは、仕事など持てなかった。
女性だからというよりも、それ以前にそんな時間はなかったのではないか。
薪で火を起こしご飯やパンを作る。
洗濯機もない。
掃除機もない。
携帯電話どころか電話さえなく手紙のやり取りだ。
その上、子育てまで付いてくる。
赤毛のアンの世界では、15:00にお茶の時間がある。
お茶とお菓子で家族や友人と休憩を楽しむのだ。
お茶の時間のためにお菓子を作る。
そのための労力も要るのだ。
外で働く時間などなかったと思われる。
今でも一部で残っていそうな、低い女性の賃金は
洗濯機や掃除機、電子レンジのある現在では通用しないだろう。
若い夫婦は家事を分担するらしい。
どのように分担するのかは、それぞれが自分たちに合ったやり方をすればよい。
多様性、男女同権こんな言葉はいるのか。
お互いがお互いを思いやれば、こんな言葉はいらないのではないかと思うのだ。